こんにちは、ののです!
これを読んでいる方は、いつかは今の仕事を辞めて、好きなことをして生きていきたいと思ったことはありませんか?
今回は、私にとって“ハンドメイド”は何か、ということについて書いていきたいと思います。
今やハンドメイドは趣味ではなく、稼げる仕事と言う認識も広がってきました。
人によって“ハンドメイド”にあたる部分は異なりますので、所謂“好きなこと”や“趣味”として考えて頂けたらわかりやすいかな、と思います。
ハンドメイドをはじめたきっかけ
きっかけは人それぞれだと思いますが、私の場合は「推しグッズがないから」でした。
今でこそ“推し活”がメジャーになり、グッズも可愛くてお手頃価格のものが多くなってきましたが、一昔前はあまり可愛くない・身に着けられない・高い…と言ったものが多かったように思います。
特に漫画やアニメ関連のグッズは、キャラが前面に押し出されているものが多く、若い子ならまだしも、ある程度の年齢になってくると身に着けづらいものがほとんどでした。
そこで、ないなら自分で作ろう!と言う考えに至ったわけです。普通は作ろうと思わないよ、と友人に言われましたが…。
初めて作ったのは、好きなキャラクターが着ているユニフォームのストラップでした。
これが周りからも好評だったので、友人の分も作ったり、小規模ですが販売し始めたのがきっかけです。
ハンドメイドイベントとの出会い
ハンドメイドを始める前に、大規模なハンドメイドイベントがあることを知りました。
それが、東海地方最大規模のハンドメイドイベント【クリエーターズマーケット】です。
当時、友人のお母さんが出展しているとのことで、チケットを頂き行ってみました。
軽い気持ちで踏み入れたものの、そこには、イラスト、アクセサリー、雑貨、食品…目移りするくらいたくさんの素敵なものがあって、私は一気にハンドメイドの虜になりました。
それから…かれこれもう15年くらい、開催される度に毎回行っています。
私が思うハンドメイドの一番の魅力は、世界にたった一つしかないということ。
もちろん、手仕事で作られた作品の温かさや、特別感のあるものとしてプレゼントしたり気持ちを伝える手段でもあり、本当に様々な魅力があると思います。
そしてハンドメイドイベントは、その世界に一つしかない素敵な作品に出会える場所であり、その作品を作った人とお話したり、コミュニケーションを取れる場所。
素敵な作品を見ると、自分も刺激を受け、また新しい何かを生み出そうと思えます。
ハンドメイドを本業にするのは難しい
細々とハンドメイドを続けていく内に、地元のマルシェやイベントに出展したり、縁あって知り合いの作品展に参加したりするようになりました。
今では、大体2~3か月に1度くらいのペースで出展しています。
活動をしていく中で、ハンドメイドを本業としている方や、兼業として頑張っている方をたくさん見るようになりました。
私の友人にも、イベントを主催したり、講師をしたりしている方が居ます。
そういった方は精力的にイベントにも出展し、ネットでの販売も行い、SNSでの宣伝や告知も怠りません。当たり前ですが、作品も切らすことなく作り続けていて、新作も定期的に発表しています。
心からすごいなぁと尊敬しますし、同時に今の自分にはできない、と思っています。
理由①収入
私には本業があり、毎月ある程度決まった時間、課せられた業務をこなせば一定のお給料を頂けます。仕事はもちろん大変ですが、安定した収入があることは精神的にとても安心できることだと思います。
しかし、それに比べるとハンドメイドは安定した収入の確保が難しいです。
まず販路の確保が必要ですが、自分の作品を販売するために適切な場所や方法を見つけるのは、大変なことです。
今ではオンラインショップやSNS、実店舗や委託販売など様々な選択肢がありますが、それぞれに長所と短所があります。
作品自体も需要や季節性、その時のトレンドに影響されることもありますし、コロナ禍では販売イベント自体が中止になることも多々ありました。
会社員が休む場合、有給休暇や傷病手当などで収入が補われることもあります。
女性に関して言えば、妊娠出産の際、会社員には産休育休があり、その間は働いていなくても手当てが貰えます。
ハンドメイド本業にする場合は個人事業主扱いなので、そういった制度がありません。前述した事柄の場合、当たり前ですが収入がなくなってしまいます。
理由②時間
ハンドメイド作品を販売するためには、多くの時間が必要になります。
作品の製作時間、在庫管理、注文処理、出展準備や販売促進…他にも細かいことを挙げたらキリがありません。
得意不得意もあると思いますが、全てを自分がやらなければなりません。
会社員の場合は勤務時間が決められており、時間を超えれば残業代も出ますが、個人事業主は時間が決められていません。
自分でしっかりと時間を設定し、計画することが大切ですが、私には家族がいます。
子どももまだ小さくて手がかかるので、思い通りに過ごせないことの方が多いです。
今の状況では、とてもではないですが、時間配分が難しいと感じています。
理由③ビジネス性
ハンドメイドを仕事にすることは、時に自分の創造性をビジネス目標…所謂“売れるもの”に合わせなければいけないこともあります。
自分が自信をもって作ったものが売れず、適当に作ったものが売れることもあります。好きなものを好きに作って売れる方は本当に一握りだと思います。
自分が好きでないものをずっと作り続けることは、きっと楽しくありません。
そうなった場合、ハンドメイドを継続していくことができるのか…と考えてしまいます。
好きなものを、作りたい時に作る。私はそれがしたいんだと思いました。
もしハンドメイドを仕事にするとしたら
私がハンドメイドを仕事にするとしたら、
- 老後資金の心配がなくなった時
- 子どもたちに手がかからなくなった時
上記2点を果たせた時だと思います。
たまに、友人と将来の夢と言うか理想の話をするのですが、
- 小さめのアパートを購入して、その家賃収入で生活したい
- そのアパートの一階を店舗にして、ハンドメイドのお店をやりたい
- 登下校する子どもたちに挨拶したり世間話をしながら、たまにお店でワークショップとかやりたい
- お店の前を通る子どもたちに「あのおばちゃんどうやって生活してるんだろ…」と不思議がられたい
私は上記のようなことをよく話しています。
しかし、結局は不労所得での生活と言うことになるので、最早仕事は関係なくなってます(笑)。
この記事を書いていて、今の私にとってハンドメイドは、“自分の中の好きを表現できる”“作ることで楽しい時間をすごせる”と言うことなんだと、改めて気付きました。
素敵な色合わせを見ると、その配色を生かして作りたい。素敵なパーツを見ると、そのパーツを使って作品を作ってみたい。
でも、自分が好きだと思って作った作品が、万人受けする自信はない。
逆に言えば、売れるかもしれないけど、自分が好きだと思えないものは作りたくない。
そんな状態で、安定した収入を捨ててまで、不安定・不確定な先行きの見えないハンドメイドを本業にしようとは、到底思えませんでした。
子どもたちもまだ小さく、時間もお金もかかります。
「好きを仕事にするのは難しい」と聞きますが、考えれば考えるほど、そうだなと思います。
結局今の自分には、ハンドメイドを仕事にする勇気も、覚悟もないことがわかりました。
好きなハンドメイドでお金が稼げればそれに越したことはないですが、今の私には、稼ぐことより楽しんでいたい気持ちのが大きいんだと思います。
でも、作ることが大好きで、作っている時間も私にとっては有意義です。母でもなく、妻でもなく、ただの私でいられる時間。
今はハンドメイドを仕事にはできないけど、もしかしたら、いつか仕事にしたい。と思う日がくるかもしれません。
その時のために、今はマイペースにハンドメイドを続けていこうと思います。
ハンドメイドの立ち位置は
今の私にとって、ハンドメイドは「趣味」です。
はっきり「仕事」です!と言えたらかっこいいですが、現状では「仕事」と言えるほど収入もないし、覚悟もない。
しかし、いくら趣味であろうとも販売する作品は決して妥協しませんし、作った責任はしっかり持ちます。
自分が作った作品を気に入って頂ける喜びは、何物にも代えがたく、頂く言葉はモチベーションや励みになります。
でも、それは自分や家族の生活がかかっていない範囲での活動だから、というのが今の私の考えです。
きっと生活がかかっていたら、色々悩んだり考えたり、切羽詰まって作ることを嫌いになってしまうかもしれません。
好きなことを嫌いになりたくないので、今はハンドメイドを仕事にせず、趣味のまま継続したいと思います。
今後、ハンドメイドを仕事にする時は、私が勇気を出して覚悟した時です。
もし、私のようにハンドメイドや好きなことを趣味のまま続けるか、仕事にするか悩んでいる方がいたら、是非お話しましょう。
趣味と仕事の立ち位置に悩んでいる、誰かの参考になれば嬉しいです。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました!